電車の優先座席を知っていますか?
お年寄り、妊娠している人、赤ちゃん連れの人、身体の不自由な人、身体内部に障がいのある人などは、元気な子どもや若者に比べて電車の中で立っているのが大変なので座席が必要です。私たちのまわりには、みんな同じような体力を持っている人だけではなく、ゆっくり座れる座席を必要とされる人もいるのです。
あなたが外国に行ったらどうでしょうか?
おそらく、“言葉が不自由な人”になるでしょう。そんなときに、誰かの手助けがあればどんなにありがたいことでしょう。
困っている人に寄り添い、相手の立場になって、思いやりの心を持って接することが、みんなの「ふだん」の「くらし」を「しあわせ」につながります。
特別なことをするのではなく、毎日の生活の中で自分ができる、誰かのために役だつステキな活動がいっぱいあることを、まずは知ることから始めてみませんか?
それが『生きる力』への一歩になります。
今の取組みをちょっと振り返ってみませんか?
「何のために行なうのか」「子どもたちに何を学んでほしいのか」を考えることから始めましょう。そこから、新しいプログラムの可能性が広がります。
『生きる力』は『福祉教育・人権学習』を通じてはぐくむことができます。
大阪市の社会福祉協議会は学校と一緒に福祉教育・人権学習のプログラムを考えていきますので、ご相談ください。
私たちの住む地域には、年齢や性別、生活環境など自分と違う立場の人がたくさんいます。
その人と向き合い、生き方や喜び、苦労、生活の工夫などを知ること、ひとりひとりの存在を大切にしあうにはどうすればいいかを考えること、学んだことを日常の行動に結びつけていくことが、『生きる力』を身につけることにつながります。
『福祉教育・人権学習』はこの『生きる力』を身につけるきっかけのひとつです。
私たちの住む地域には、さまざまな人がさまざまなボランティア活動を通して支え合っています。
自分たちのまわりで活動しているボランティアの存在を知ること、ボランティアから活動の魅力を聞くこと、ボランティア活動を体験することによって、誰かの役に立てることを学ぶことができます。
自己有用感(*1)はこの『生きる力』の芽生えにつながるきっかけのひとつです。
(*1)自分の属する集団の中で、自分がどれだけ大切な存在であるか、役に立っているかということを 自分自身で認識することです。