大阪市ボランティア・市民活動センター

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取り組み事例

取り組み事例1

ふうせんバレー

障がいのある人とない人が一緒に参加することのできるふうせんバレーは、コミュニケーションツールのひとつとして、注目されています。

ふうせんバレーは、楽しく身体を動かしながら協力やコミュニケーションを学ぶことができる活動です。ふうせんを使うことで安全に行えるため、体力に自信がない人でも安心して楽しむことができます。
さらに、ふうせんバレーは、チームでの協力を必要とするため、参加者同士のコミュニケーションや助け合いの精神を養うことができ、社会性の向上にもつながります。
特に福祉教育においては、障がいの有無に関わらず、全ての参加者が平等に楽しめることが大きな魅力です。

基本的なパラレルルール

パラレルルールハンデのある選手を中心にしたルールです

プレーにハンデのある人とハンデのない人が3人ずつ集まりチームを編成します。チーム全員がコミュニケーションをとりながら、鈴の入った約40cmの風船に触れて、10回以内に相手コートに返します。
プレー中は、1人2回まで風船に触ることができますが、同じ人が3回以上触れたり、2回連続で触ると、相手チームに1点が入ります。
ふうせんは大きく、高く弾み滞空時間が長いため、ふうせんが落ちてくるまでに、チームメイトである健常者が車いすを押したり、手引きするなどのフォローにより、ふうせんに手の届くところまで移動し、パスを回したりアタックを打ったりしながら、どちらかがふうせんを落とすまでラリーを続けます。

  • バドミントンコートを使用6.1m×13.4m ネットの高さ(1.55m)、サービスライン(1.98m)
  • ボールは、直径40cmのゴム風船に鈴を2つ入れます。
  • 6人制。プレーにハンデのある人(HP)3人と、ない人(AP)3人でチーム編成。
  • サーブは2回制。得失点に関係なく、HPとAPが交互にします。
  • 1チームの6人全員がボールに触れ、10回以内に返球します。ただし1人が3回以上触れたり、ジャンプしてサーブやアタックをすると反則。
  • 点数は、サーブ権の有無に関係ない「ラリーポイント制」で加算します。勝敗は10分・15分・20分の間に、多く得点するか15点先取で決めます。

ちょこっとメモ

国内には複数のふうせんバレーボール普及・振興団体があります。そのため、全国一律のルールではなく、「スポーツ(競技)大会」や「レクリエーション大会」、「リハビリテーション大会」など、大会の目的に合わせたルールで行います。
「肢体・視覚・聴覚・知的・精神など」障がいのある人が混合でチームに参加し、「障がい者を中心とするルール」を明確にした(一社)大阪ふうせんバレーボール普及会考案のパラレルルールは全国に広がりをみせています。

(監修 一般社団法人大阪ふうせんバレーボール普及会)

取り組み事例2

ボッチャ

ボッチャは、1988年に開催されたソウルパラリンピックから公式に採用された競技です。赤・青のカラーボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、近づけるかを競い、相手との駆け引きや、状況に応じた戦略など、奥の深い頭脳派スポーツです。
また、ボッチャは比較的ルールが簡単であることから、年齢や障がいの種類に関わらず誰でも楽しむことができるため、インクルーシブな活動として非常に有効です。福祉教育において、ボッチャを取り入れることにより、共生社会の実現に向けた一歩を踏み出すことができる取組みです。

取り組み事例3

体験学習(車いす・アイマスク)について

障がいのある人や高齢者の生き方にふれ、介助される方への配慮、コミュニケーションの大切さ、見えにくい障がいへの理解促進などをしながら、福祉を身近に感じ、我が事に転換する工夫を考えていくことが必要です。

プログラム(例)

講座
【ねらい】
  • 福祉について知る
  • 介助方法(車いすの使い方や手引き)について学ぶ
  • 体験学習の目的を伝える
【内容】
パワーポイントや映像を用いて体験学習に向けた導入をおこなう
例)福祉って?、車いす当事者の生活 など
体験
【ねらい】
  • 相手の立場にたち、安心・安全を考える
  • 気づきから自分たちにできることを考える
  • 交流を通し、当事者の生活や強みについて知る
【内容① 車いす体験】
体育館内に作ったコースや校舎内を用いて、介助者役と、車いすに乗る役両方を体験する
【内容② アイマスク・手引き体験】
アイマスクを着用した視覚障がい者役と、介助者役両方を体験する
また、視覚障がい体験ゴーグルを用いた見え方や色の識別の難しさを体験する
まとめ
【ねらい】
「一人ひとりみんなと違う」、「ともに生きる」ことを理解し、自分たちにできることを考える
【内容】
体験学習を振り返り、気づいたことの共有や質疑応答をおこなう

ポイント

車いすは「高齢者や障がい者」だけが使うものではない

車いすをどんな人が使うと思う?と問いかけると「おじいちゃん」や「足が不自由な人」と返答されることが多い。
しかし、骨折した時や体調が優れない時など年齢や障がいの有無を問わず、誰もが車いすを利用することもあるため、車いすが身近なものであるという気づきを促すことが大切です。

身近にあるマークから気づく・学ぶ

車いすをどんな人が使うと思う?と問いかけると「おじいちゃん」や「足が不自由な人」と返答されることが多い。
しかし、骨折した時や体調が優れない時など年齢や障がいの有無を問わず、誰もが車いすを利用することもあるため、車いすが身近なものであるという気づきを促すことが大切です。

具体的な声かけを考える

アイマスク・手引き体験では、見えなくなる怖さではなく「安全に・安心して」ガイドする手引きについて学ぶことが大切です。
手引き中の声かけは、「こっち」や「ちょっと」ではなく、『右、左』や数を用いた具体的な声かけをしてもらえるよう、理由もあわせて伝えます。

視覚以外の感覚を活かした体験から「できること」に気づく

物品やワークを用いながら「触覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」から得られる情報があることに気づいてもらうことも大切です。

例)触覚:シャンプー・リンスの識別(点字)や、小銭やお札の判別
  触覚・聴覚:目を瞑って(アイマスクを装着して)ジャンケン

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