1987年にオープンした「大阪市ボランティアセンター」は、ボランティアを必要とする人と活動をしたい人を個々に結びつける(コーディネート)ことからスタートしました。
1998年からは、名称を「大阪市ボランティア情報センター(OCVIC)」に改め、総合的な情報提供など事業の拡充に取り組んできました。
そして、今日、ボランティア・市民活動は、福祉分野を中心に、教育・文化、環境保全、災害支援、地域安全、まちづくり、人権擁護、国際協力など多様な分野に広がりを見せています。そこで、広く市民がこれまで以上に気軽に利用でき、親しまれるセンターとして、2013年4月1日「大阪市ボランティア・市民活動センター」と改称しました。 ボランティア・市民活動は、まさに人と人との出会いとその人間関係から生まれる豊かな生活を構築していくことが最も重要です。現代社会に渦巻く多様な課題の中でも、高齢者の孤独死、障がい者の自立生活上の困難、DV(ドメスティックバイオレンス)や虐待の広がり、ホームレスの生活保障や地域への参画などの福祉課題は人と人とのつながりの希薄な現代の人間関係が根底にあるといえます。また、たとえば、多文化共生や子どもの教育、自然環境への配慮や循環型社会の模索、その他防犯・防災、文化の伝承、スポーツ活動や地域経済の活性化などの取り組みにも「良き人間関係」は欠かせません。
私たちが暮らす地域社会に置き換えてみても、誰もが住みよい環境づくりの実現には、もう一度人と人とのつながりを考える必要があります。安心・安全・快適で、誰もが暮らしやすい社会を築いていくためには、市民自らのアクションが欠かせません。
ボランティア・市民活動に関する関心を高め、活動者の裾野を広げ、より充実した活動にするために、新しい出会いと良き人間関係の構築とともに、地域福祉を推進し、市民社会の創造をこれからも目指します。
大阪市立工芸高等学校の生徒がデザインし、誕生したOCVACの新キャラクター。
平成29年に実施したOCVAC30周年記念事業で、参加者から名前を募集。寄せられた候補から、30周年記念事業のプロジェクトメンバーが選びました。